久々に刺繍をしたいと思ったけれど、

イラストが思いつかない。

でもちくちくなにかを縫いたい。

押入れをごそごそして、

昔の作品をいろいろと出してみた。

そうそう、

この文字、なんかパツパツで読みにくい…

作り替えようかな…

なんて思ったのが始まり…。

パソコンで打った文字や、自分で書いた文字は

修正が早いけど、刺繍文字は

一文字一文字すすめていくので、

時間がかかる。

でも思いついたからには

気になって仕方ないので、作り直しをすることに。

以前作品展をしたときに、

売約済のものを見て、「これと同じイラストを描いて」

と頼まれて描いたものもあったけど、

同じものを描いたり作ったりするのは

けっこう気合いがいる。

終わりが見えている作品はドキドキ感がなくて

気持ちが入らないからだ。

久しぶりに文字を縫ったけど、

気に入ってなかった文字間がすっきりして、

逆に作りたい気持ちが久々に戻ってきた。

ちょっとテーマに沿ってなにか縫いたいなぁ。


とはいえ、また次の作業に取りかかるのは

なかなか先になるとは思うのですが、

久しぶりに再生の第一歩。
 

ペンではなく、糸と針で

新作に向かいたい気持ちを

ほんの少し蘇らせることができた良き日でした。



「ゴールデンライフ」というテーマの作品展。

毎日の暮らしの中でキラキラ光る瞬間を

イラストと真鍮アクセサリーへと変換したもので、
約12年前にした作品展だけど、展示用に使用したものは、

今でも使っているものがあるなぁ。と眺めていた。

作品は手元から飛び立ってしまって、ほとんどないのですが、
この頃の生活も、相変わらず地味で、
決して輝かしいものではなかったと思います。
ただ、普通の暮らしの中で、うれしくなるような出来事や
出会いがたくさんあって(他の方にとっては小さなこと)
いつも心の中はキラキラしていたのだと思う。
 
いまは、その頃と比べるとすっかり体力が落ちて、
(その頃は寝るのがもったいない。と思うくらい元気だった)
いろんなことが出来なくなって、
キラキラをいっぱい感じても、
次のことが始まっていて。と、
味わったり、うれしいことを熟成させる間もなく
気持ちが終わってて、
金色な気分を楽しむことはほとんどないのですが。

一気に涼しくなって、秋がやってきた。
秋が一番金色のものが増える。
季節は巡る。
心もまたキラキラを感じられるよう
気持ちをゼロにして
人や物に向かっていきたいと
思っております。
 



汗だくです。
心も身体も。

新しい仕事に慣れていないこともあって、機械の操作やカカオの説明や

お客さまへの誘導…展示物のみやすさ、作業の効率よさ。

毎日いろいろ変えていても、まだまだまだまだまだ…

やってみないとわからないことがたくさんで、

毎日が実践として勉強になります。
(というかわたくしの脳の回転が遅すぎて…)

そして、いざパソコンでの仕事をしようと思うと

すぐに眠気がくる…。
座ると眠くなる…
なので最近は立ってキーボードを打っている。
テーブル高いのでやらなあかんかも…。

いろいろ作業環境を変えていくのは面白いところもあるけれど、
時間に余裕がないとあせる。

表面は冷静を保っていても
中身はいつもあせとなみだであふれている。
そんな表現をしたくて作った布作品。

あせとなみだを流した分だけ強くなれる。
と思ってはいるのに、ちっともそんな気配はない。
相変わらずへたれです。

土曜日はサボローゾ、混むので、来て頂いた方と
ゆっくりお話しも出来ず、申し訳なく思っていたのですが、
昨日はお手伝いの方が来てくれて
心に余裕ができました
二人だとスムーズに回らないことがあり、
ご迷惑をかけることも…

「小さな焙煎所で味わえる、上質な珈琲とカカオでしあわせなひとときを」
 
の言葉に合わせて、ゆったりとした気持ちで迎えられるよう
汗だくになって、考えて、作って、進んでいきます。

 

「あせとなみだでさぼろうぞう」

という冊子をサボローゾのwebに載せておりますが、

なにやらしてもどんくさいわたしが、

バランスよくまんなかで生きたいと願い、

作った本です。

その大元は刺繍作品でした。

「なんかようわからんけどつくっ展」というタイトルだったか…

そんな個展をしたときに、自分のどんくささを糸と針で

ちくちく残そうと作ったものの一つで、こちらは
「あつめてみた」

という題名でした。

刺繍は一点ものなので、手元から旅立てば、
もうないので、絵にして、本にして、もう一度あらためて、
あせとなみだだらけの毎日を記録しておこうと思ったのです。
 
この子はどうしてか、妙に気に入っている作品。
ガーゼの風合いがいいのか、
何がどぉ?ってわけではないけれど、
好きなのです。

本や紙や布や、集めてみても、
結局はぽいぽいと捨ててしまう時期がくる。
なのに、またいつの間にか増えている。

でも!
今回はサボローゾの実店舗ができるおかげで
集めていた古道具にも光を浴びせてあげられそうです。
 
引っ越しのたびに捨てていた古道具
火鉢やたばこぼん、おじいちゃんの机…
桐タンス…ああ、捨てなければよかった…
と思うものもあって、
でも、捨てたものは帰ってこない。
と思っていたら次々に古箪笥や古照明、古棚…
あれよあれよと集まってきて…
活躍の準備をしております。

うん、
集めることにもいいことがあるもんだ。

自分のしたことに良かった。と思えるのに
10年も20年もかかるなんてねぇ…

珈琲豆はあるんです。
珈琲工房もできているんです。
ただ…
お持ち帰り用のお店ができてないのです。
5月末オープンだったお店も6月末から7月初旬に変更。
近所の人は仕事もせずに(お店をしていないから)
ずっと準備に励んでるんだろうな。
と思っているようです。
でも家の中ではバタバタと慌ただしくしているのです。
 
やれ、シール貼らないと!送り状プリントできひーん!
わー、看板できてない〜!缶のデザインもまだやー。
庭に置くベンチどうする?
メニューも決まってないよ〜
はよ、依頼されてる豆
送らないとー!
次の広告作らないと〜!!
そんな毎日でまだお店は片付いてません!!
 
この作品のように出来たものをばらまいているような感覚…。
ほんとに豆も床にいっぱい転がってます。
ああああ、サボローゾ、ドタバタ劇場です。

二人とも家のことも仕事のことも
やること多くて気づけば床で倒れていたりで、
とにかく思いついたら何かするようにはしているけど、
やっぱり前になかなか進んでいません。

ひっきりなしにお客さんが来るようなお店ではなく
隠れ家的な工房兼お店なので、
そんなに気合い入れてばっちりのお店にしなくても…
と思いつつ、綺麗にはしておかないといけないのと、
動線と、場所の把握しないと
アレないコレないと、慌てるのはイライラの元になるので、
やっぱり整理整頓されていないと人を招き入れることはできません…



デザインの会社、スタジオハルを閉めて

サボローゾの手伝いをすることにした20年前から

はまっているテーマ

「あせとなみだ」

そしてしずく。

今でも自分自身のテーマとしても

追い続けている。


しずくをイメージするものには、いろんなのがあるけれど、

やりすぎてしまうと、下品になってしまう。

でも生き物って上品な部分ばかりでないから

そこらへんをやんわりと作品にしたいと思っていた。


今でも真鍮という素材は好きなのですが、
その素材と刺繍を合わせたもの。
鼻血を出してもそれを運んでくれる妖精がいるのよー。
なんて妄想して作ったものでした。
「どんな作品作ってるの?」
と聞かれたとき
「うん、刺繍でね」と答えると
大概の人はほんわかしたメルヘンちっくなものを
思い浮かべるみたいだけど、私のは違う。
ちょっとおかしな感じ。とか、
どんくさいシーンとか、
一歩間違えれば気色悪いものとかを作ってしまう。
だから虫のモチーフも好きなんだと。(生きてるのは嫌い!)
自分でも納得している。
 
汗かいて、涙して、
鼻水もたらせば、鼻血も出す。
ああ、生きてるって、出しては入れての繰り返しだなー。

ほんといそがしいですね。

新居と旧家を行ったり来たり。
旧家では片付けに掃除に、草むしりに…
きれいに返さないといけないので、5年ほどでできたほころびを
今一生懸命各場所で繕っている。
そして、新居も古家のため、障子や網戸の張り替え、
窓に合うカーテンを作ったり、することはいっぱい。

そんな中で家造りに励むのは人間だけでない…。

蜂がもういろんなところで巣作りしようとしている。
(今日のはあしながばち)
そして、他のはちの巣作りした後もあったりで、
どの生き物も必死です。
むかーしから「家」というものにとても興味があって、
虫は自分で作るから偉いなぁ。と思って
作品に閉じ込めたのものでした。(友達のお祝いに贈ったもの)

作品には収めても、実際の物には棒で突っついて
壊してしまうって、ひどいね。
 
こんなにきれいな形なのに。



引っ越し…掘り出しても掘り出しても宝物は出てきませんが

懐かしい物はでてきます。


真鍮のキーホルダー。
一時期、真鍮にはまっていて
(月日が経つと茶色っぽくなって風合いが良いのです)

このようなアクセサリーを作っていました。

随分前、一人暮らし始めの頃、掃除機をかけるのがいやで、

(音がきらい!)

ほうきとちりとりで掃除してました。

でも、この道具だけでは、ちっとも綺麗にならないんですよね…。

いろんなところにほこりがまっていたような気がします。

でも、友達が来てくれると勝手にテレビの上(懐かしい〜)とか

拭いてくれてたりして、いや、ほんと、

洗剤も買ってなかったし、掃除用液剤もなかったし、

よく考えたらエコな暮らししてたなぁ

(単にずぼらなんですが)

水拭きかから拭きか、料理も油ものなんて全くしないから

スポンジだけで綺麗になるし。
 

いまでも、水に流してもいいものしか使っていないし、

香料の入っているものも使わない。

なぜ水に流してはいけないものを売り買いするのだろうか。

おまけにくさい。特に柔軟剤は頭がいたくなる。
 

あれ?なんだか話がズレてきました。スミマセン…
 
自分の好きな道具やシーンを真鍮で形作り、
個展などで販売していたときがありました。
やっぱりこの頃もイラストだけでなく、何か他の
表現を探していた頃なんだろうなー。
 
指先も使うのでボケへんわ。
とか思ってたけど、
何してもボケるときはボケる。
 
人の名前がちっとも出てこなくて困るこの頃です…。

 



昨日に引き続き

大阪の日本橋にあるギャラリーあみかのこ。

のお話し。

 

アートギャラリーは、作品が綺麗に映えるように白壁がほとんど。

あの白い空間。というのは緊張感がある。

ふらっと入りたいけど入りにくい緊迫感も漂っていたりで、

外から覗いて、入れなかったところも。

 

ところが!ここのは木が古くてあったかい感じで、

「おばあちゃ〜んただいま〜」というセリフがよく合う、

ほっとする空間でした。

10年ほど前から、あせやなみだ、しずくの形をイメージするものに

自分の思いを入れることが多いので、そのような感じの作品群でした。

そして今も変わらず、テーマはあせとなみだとコーヒーと…

をメインで作っております。

もうすぐ2019年に作った「さぼるくらし」より

さらに自分らしい本が出来そうです。

この忙しい時期に自費制作の本など作っている場合ではないでしょ。と

思いつつ、合間に自分の素となるものを作らないと、

気持ちのバランスが取れないので進めております。

 

仕事の本も自分だけの本もどちらも大切。

大変だけどもうすぐ出来る。

と思うと地味にうれしさ感じてます。

 

 



さよなら。ってまだここのギャラリーはちゃんとあるのですが

(オーナーに怒られるわ!)

古い家屋のギャラリーはなくなり、隣に引っ越ししたのでした。


こちらで個展をしたのは2013年を最後…7年前!
その時描いたギャラリーの表面。

ガラガラと開ける戸が好きで

2階の畳のスペースもなんだか落ち着くので
ほんとよく通いました。
そこで会う作家さんや作品に出会えるのが楽しみで
一緒に吞んだり食べたり、今思えば最高の時間を過ごしていました。

新しくなったスペースにはまだお邪魔していないのですが、
きっと美しく凜々しい空間になってるんだろうなーって
勝手に想像しています。
 
古い味わいのある日本家屋と新しいアート作品。
なぜかどんなものが来ても馴染んでしっくりしていた。
年代の経った建具や木が好きな私には最高の空間でした。
(スケッチしておいて良かった〜♪)