もう春などあっという間に過ぎて

もう夏だー!

と、少し暑くなったときには思って、

暖房器具をほとんど片付けてしまった…。

毎年のことながらゴールデンウィーク付近までは

すごく冷え冷えの日もあるので、

セーターも暖房器具も出しておかないと

必ず使う日があるのに、

毎年学習せずに片付けてしまったものを

また押入からごそごそと出しているという。

今日は朝、寒かった…(今も寒い…)

いつもはパソコンの仕事はほとんと立ってしているのですが、

最後の仕上げのイラストを描くときは

座ってするので、

じーっとペンがだけ動かしていると、

冷え〜っっとひえひえがやってくる。

合間にスクワットしたりなわとびしても

あったかくならない!

体温が下がってるのかしら?


そうそう、火鉢。

炭をおこして…と、するよりは

押入から暖房器具を出した方が早いので

弱々の私は我慢はやめて電気でポチっと

温めてます。

気に入っている木の火鉢。

中はもちろん銅製(たぶん)なので

実際使えます。というか、

昔はちゃんと使っていたものだと思います。

今はちゃんとお店で商品棚として使ってます。

火入れしなくても古道具は

見てるだけで気持ちはほかほかを感じますね〜。
(でもやっぱり身体さむい〜)

 



粗大ゴミの日があったもう20年もほど前のときに拾ったトルソー。

めずらしく絵でなく写真にしました。
 

多分お店で新しい服やアクセサリーなどをつけてもらって

ステキにディスプレイされていたのだと思うけれど、

拾ったときは背中とかもバキバキ割れていて、

同じ拾いもの趣味の友人に修理してもらったものです。
 

これは素材的にはポリカーボネート?

ちょっと透ける感じと、色褪せた感じとで、

後ろから照明を当てると古さも味わえて

とっても気に入ってました。

もちろん個展のときにもアクセサリーやエプロンなども

飾ったり、

いっぱい外での仕事もしてもらいました。


でも…今の家では押入に突っ込まれてて…

こりゃ、バラバラにしてゴミ行きかなぁ。と思っていたのですが、

(でも人型を分解するのは気が引ける…)

カフェをしている方にもらわれることに。

アクセサリーなども飾って下さるそうで、

また生き返ってくれるのはうれしい限りです。

自分の気に入った物がいっぱいあるのはうれしいけれど、

物があふれかえっている押入や収納ケースを見るのはいやで、

思い立ったらすぐに捨てる努力をしている。

そう、ほんとは断捨離するのも勇気がいるんだ。

でも物が少ないと確かに心地はいい。
 

お別れを惜しんでくれる(ように見える)

うさぎのみつばちゃん。

おしりくんくん…

まだまだナイスバディ健在のトルソー。

たくさんの人が来るところに行けて

うれしがっていると思いたい〜


 



この道具。

ご飯を食べたくなりますねー。

新米の季節に限らず、お米は旨いですが、

少しお焦げがつくと、さらに甘味が増していいですね。

サボローゾではよく「ティッシュありませんか?」と聞かれることがあって、

そうだ、ペーパーナプキンだ。

あれ、必要だわ。

と思って、売ってるペーパースタンドを見ても
心が揺れ動かない。
どこに入れよう…。また残り木で作ってもらおうかな。
と思っていたら、お弁当箱にも使っていたこの道具(正式名称を知らない…)
これいいんちゃう?
持つとこあるから、ぶら下げられるし。
そしたらピッタリ!。
何ごともなく2束入りました。
うーんいい感じ。

この道具も使い古しているからこそ、
味わい深いものになってて、
これが新しく雑貨屋さんで販売していたものだったら
「ふーん」としか思わない。

そもそも、どうして使い古していたものに、
ムラムラと気持ちが寄せられるのか…、記憶をさかのぼってみても
はっきりした理由がわからない。
ただ、おじいちゃんの古い勉強机や釘とか入っていた道具入れ、
小学生くらいから古い木を見ると意味もなく
「いいなぁ」とは感じていた。
 
だから古い木のいい感じだった文机を母親が
「汚いからペンキ塗ったー」と当然のごとく言って、
見せてくれたものを見たとき愕然とした。
なんで余計なことするの!!って
子どもながら言った記憶が…。

誰かが使っていた道具。
勝手に気に入って、引き継いで使ってます。

うーん、
やっぱり古道具はいいねぇ。


奈良の橿原市に住んでいたことがありました。

そして…最も私の気に入っていた町、

今井町。

この隣の町の八木町には2,3年は住んでいたかと思います。

 

重要文化財もたくさんあるけれど、

その当時(もう20年以上も前)は観光客もほとんどいなくて

散歩しても誰にも会わない。なんてことも度々でした。

よく見たら、ガス計器や電信柱に巻くものだって色制限をしてる。

だから新しいものを入れても統一感があったのね。


そして、古民家が素晴らしかった。

無料で入れるところもあって、学生のときはありがたかった。
 

漆喰の雰囲気や屋根裏、はしごや窓、大きな梁、

住むのは大変だろうな。と思いつつ

すごい丁寧に作られた家だ。というのは身体全部で感じてた。

ずっと好きだった古くて味わいのあるもの。

実際自分の暮らしに入ってくると、手入れも大変。
でも家は新築がいい。という風潮の日本で
手間のかかる古いものを選んで、自分たちで作り替えて、
大切に暮らしている方も少しずつだけど増えている。
 
捨てることも、壊すことも、気持ちがいいけれど、
捨てないで壊さないで、物を再生するのは
さらに気持ちいいもんです。



ここは南の縁側。
普通の家だったら一番の特等席。
そこをストックしておかないといけないものを木のりんご箱にいれていたり、

ちょっと(ちょっとどころでない…)

もったいない使い方をしている。


この仕切りのいっぱいある棚は

ここから先は通れません。という意志を兼ねて置いていたのですが、

この棚、実はものすごく気に入っていて、

個展などにはタイトルを入れたり、

小さな額に入れたものを置いたりして大活躍していたのでした。

そして、ここではどう使おうか…と思っていたら

そう、外向けのメニューがないなぁ…。

 

ということで、この中に入る板を切って、
そこに入れることにしました。
木のカルタみたい。

テイクアウトだから中に入らず、さっと買って
帰りたい方もいらっしゃると思うので、
手持ちのメニュー板以外でもいるなぁ。と

とにかく気づいたらどんどん作り替えていかないと
あかんね。
やることいっぱいなのに、座ると
一瞬でぼーっとしてしまう。
 
やっぱり脳は歩いたり、作業しているときが
一番活発なんだね。



どんどんと集まってくる古道具たち。
 

もともと好きだったけど、

今まで住んでいた家には置けるスペースもなく…

古道具が好き。という思いも心の隅に追いやって、

現物もお互いの実家に逃がしておりました。
それをお店用に持ってきて、作り直したり、

もらって〜っと友人から頼まれたり。


「やっと日の目を見ることができるよ〜」と言っているようです。
 

ああ、ほんとに愛しい古道具たち。

この年月が経った木の感じに異様に惹かれてしまうんだな…。

さて、

この招き猫は昨日頂いた古箪笥の中に入っていたもの。
驚かせようと思ったのか?
それともただ単に忘れていただけのものなのか?
どちらにしても、なんだか面白い作品です。
招き猫。なのに、中指立てた怒った猫に見えるのは
どうしてでしょう。
にこやかでなく、愛想もないこの猫に
既に惹かれてしまっています。
 
うん、悪霊退散って感じで、
悪いものを払ってくれそうな気がするからかな?



 



ただいまお店、改装続行中…

 

5月20日くらいオープン予定だったのが、末になり、

今は6月中旬予定に。

 

気に入った棚がないため、今まであるものを加工したり、

声かけていた人から頂くことになったり、

ネットなどで探していたり…で

なんやかんやと足らないものが多いうえに、

広告物も作らないといけない。

おまえに社員教育もできてないし(マヌケなわたくしのこと…)

さて、どうなることやら。


この古時計は、亡き父の遺物を引き取ってくれ〜。と、

20年ほど前に

ご自宅をオープンにしていたところから頂いたものでして…

ネジを巻けば、ボーンボーンとすごい音で鳴り響きます。

うん、こりゃ使える古道具だ!と思ったのだけど、

なんとものすごい勢いで時間が過ぎていくのです。

まぁ、一日が4時間くらいで終わってしまうような。

そんな感じです。

あまりの早さに感覚がおかしくなってしまいそうなのですが、

なんともいい味出しているこの時計。

お店には置かない予定ですが、捨てることは、

まだできそうはありません…。



前の家の持ち主の方から頂いた

桐のたんすです。

W1820  D620  H650

結構大きいです。

でも軽い。

 

これを担いで昔のおなごは嫁入りをしたんだから
(嫁になる本人は担がないか…)
何処かに嫁ぐ。ということはほんと
すごい移動だったんだろうな。
ただ今改装中の工房内で、棚として使うつもりでしたが、
思わぬところで大きな棚を譲って頂くことになり、
この子が行き場をなくしてしまいました。
大きいこともあって、
防腐塗料をを塗って外で使おう。というお話しもでましたが、
うーん、なんだか桐の箪笥を外でのものにするのは
なんか気が引ける。
縦に使ってディスプレイのように飾っている人もいた。
ソファーにしてる人も。
でもなんだかどれも違うんだ。
家にも工房にももう置けないので、
どなたかもらってくれんかなぁ。
と、思ってますが、
古いものが好きで…
置き場所を確保できるスペースがあって…
という方、いらっしゃったらなぁ〜。

小学生の時は苦手でした。洋裁。
だって、工程が長いでしょ。おまけに細かい。
粗雑な私は家庭科の先生に
いつも怒られていたような気がします。
 
それが一人暮らしをはじめて、
新しい服を普通の服屋で買えるくらいのお金もなくて、
フリーマーケットや、親兄弟からのもらい物を
自分サイズに変えることをし出してから、
洋裁が好きになった。(というか生活必須科目になった)

お金はなくても楽しく服で遊びたい。
そういう思いが自然とリメイク好きになった。
この洋裁箱は2代目だけど、なかなか機能的で使いやすいです。
ただ!糸やら紐やらやたら小物が多いのでこれ一つに収まりきらない。
もう一個の洋裁箱は古道具ではなく、木工を趣味としている方が作った物。
既に私はバキッと壊してしまったところがある…
古道具は時々引き出しが開けにくい。という問題もあるけれど、
丈夫です。
古道具はその存在だけでなんだか生きてる感じがするのに、
新しい木で作られたものの方はどうしてかうすーい感じに
思えるのはどうしてでしょうかねぇ。



古道具っていうのは、興味のない人には全くただの邪魔なものにしか

見えないらしく…でも古道具好きの私には

「これあげる」って言われたときは

「え!ほんとにいいの!?」って思ってしまった。
 

これ、炭を入れて暖をとっていたのかなぁ。

今日はあったかいけど、ほんとに寒い日本の冬、これで

暖まるとは思えない。

けど、この木、上から見てるとよくわからないかもしれないけれど、

綺麗な丸で、板を置けば椅子にもテーブルにもなりそうなしっかりしたものです。

おくりものが大盛り!というイメージで箱をいっぱい入れて

作品展に出展したことがありました。

容れ物としてもとても使えるものです。

 

狭い家なので、普段は押入に押し込んでいるんだけど

ほんとは広ーいたたみの部屋にポツンと置きたい。

ちなみに同じものが二つあるので、並べるとなんかいいんです。

 

久々に外に出して、見つめていたら、

なんだか古道具熱もちょっとメラッとなりそうです…

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